(NHK Eテレ 「こころの時代」 ― 敵対と共生のはざまで ― より)

こんにちは。

オミクロン(季節性のインフルエンザが普通の風邪か)も3月半ばから感染者が減ってきましたね。
目に見えないものとの戦いは本当に大変ですね。
先月の続きです・・・・。

世界の学者は「ウイルスは生命と不活性物質の境界をさまよう寄生者」とか、「ウイルスは借り物の生命」とか、「ウイルスを生き物と見なすかどうかは好みの問題」と語っている。
半世紀以上ウイルスと付き合ってきた私にとっても、ウイルスは興味が尽きることのない不思議な生命体です。
目には見えない不思議な生命体、その形態が初めて明らかになったのは、1939年(昭和14年それは、タバコモザイクウイルスを電子顕微鏡で)捉えた写真が発表された時です。
ウイルス感染に対する最も強力な武器はワクチンによる予防です。殆どのウイルスでは抗生物質のような薬は無効です。
短期的はワクチンが対抗手段として有効ですが、長期的には本来自分の持っている自然免疫反応を活性させることが一番だと思います。
ウイルスゲノムの解析が容易となり、ウイルスの生体について新たな情報が急速に蓄積できるようになりました。従来の病原体のウイルス像は、ウイルスの真の姿ではなく、極めて限られた側面を見たものにすぎないことが明らかになってきています。
海は地球で最大のウイルスの貯蔵庫であることが認識され、我々の体にも腸内細菌や皮膚常在菌などに寄生する膨大な数のウイルスが存在しています。
つまり、我々はウイルスに囲まれ、ウイルスと共に生きています。

アヒムサ健康法を提唱された岡林龍之先生(故人)はウイルスに関して次のように述べられています。

「インフルエンザに罹った時の特徴は発熱です。この際、生体側がとる防御法は免疫系の働きが主で、その時に発熱があるのです。
発熱は症状や反応ではなく、免疫系を働かすための必須の要件です。
ウイルスに対応するのは防御システム・生命システムをフル回転させる、フル回転できるように条件を整えることです。
また、ワクチン接種を受ける時は、原則として健康状態が良い時に受けましょう」

と述べておられます。

これからも目に見えないものとのお付き合いは続くと思います。
人間にとって、敵でも見方でも智慧を持って共生していきたいものですね。

ありがとうございます。