こんにちは。
ロシアのウクライナ侵攻から三か月経ちましたが、まだまだ収まる様子はありませんね。

5月20日の報道によりますと、ウクライナ北東部にある「シードバンク」(種子銀行)が爆撃によって破壊されたということです。このウクライナの「シードバンク」は、植物などの種子の遺伝資源を収集・保管する施設であり、16万種以上のタネを保管していた世界最大規模の1つだったそうです。
ウクライナは、世界の食糧事情を支える大穀倉地帯であることから、これかの世界に与える影響は計り知れないものがありますね。

日本でも最近に、愛知県豊田市の取水施設での大規模な漏水トラブルが発生し、原因は川底に急にできた穴と見られています。

この取水施設の事故に伴い、農業用水の供給が止まった状態であり、稲作が出来るかどうか?日本の大企業の下請け工事が止まるか、否かも含めて大問題の発生中です。

今から10年ほど前に、小学校4年生に教育の一環としての自由研究に古代米のバケツ栽培を指導したことがあります。子どもたちは、半年間稲を育て、観察することで多くのことを知り、感じ、学ぶことができました。

バケツ栽培でも、水管理の大変さや大量の水を使うことも学びました。
では、茶碗1杯のご飯を作るのに使う水の量は、どれくらいでしょうか?

米穀安定供給確保支援機構によると、一升(1.8L)瓶で250本(450kg)にもなります。
いったいどういう計算なんでしょう?

日本の稲作は10アール(一反)で2,000~3,300トンの水を使うと言われています。
平均収量(玄米)は530kgだから、1グラム作るのに、水を3.8~6.2kg使うことになります。

茶碗1杯は玄米換算で、約72グラムだから、最大450kgの水が必要になります。

食料生産には、いかに水が必要かが分かりますね。

肉を作るには、飼料の生産や家畜の管理にも水を使うので、稲作の何倍もの水を使うことになります。
牛丼1杯には、風呂おけ10杯になる2トンの水を使うという試算もあります。

だから、食料輸入は輸出国からの水の収奪でもありますね。
日本は食料自給率が35%と世界の国からみると大変低いです。

ウクライナの件もありますが、気候変動や様々な災害等の影響で輸入がストップした場合を想定して各個人が対策をしておく必要が急務ですね。

とにかく1か月分の水と食料は確保しておきましょう。

備えあれば、憂いなし!