この三年のコロナ禍の中で、お客様からよく相談をお受けする症状は、「気分が落ち込む」「やる気がない」「イライラする」「息苦しくなる」「動悸がする」「めまいやふらつきがある」「倦怠感がある」「目覚めが悪い」「冷え性」などですが、これからは、「うつ・パニック障害の症状」でありながら、鉄不足の症状とも重なるところがあるみたいですね。

皆さん「貧血に悩む女性は多い」ということを最近よく耳にされますね。
貧血にはいくつかの種類がありますが、最も多いのが「鉄分欠乏貧血」です。
血液が赤いのは赤血球が赤いからであり、その中含まれるヘモグロビンが赤いからです。
ヘモグロビンは、鉄の中心として作られており、呼吸を通して取り入れた酸素を体の隅々まで運ぶという重要な役割を担っています。
そして運ばれた酸素を用いて、体の隅々で生きるためのエネルギーが作り出されていますが、その時にも鉄の働きが欠かせません。この働きを担えるのは鉄だけなのです。

鉄不足の指標となるのは「フェリチン値」です。

一般の健康診断などで、貧血状態か否かの指標となるのは「ヘモグロビン値」ですが、フェリチンとヘモグロビンはどう違うのでしょうか?

貧血とは赤血球の中にあるヘモグロビンが不足している状態を言います。
ヘモグロビンを作る材料が鉄とタンパク質であることから、鉄とタンパク質が不足すると血液中のヘモグロビン値が低下し、「酸素を体の隅々まで運んで、二酸化炭素を回収する」という赤血球の働きが弱くなるため、酸素不足となり、貧血が起こりやすくなります。
一方、フェリチンは内部に鉄を蓄えることが出来るタンパク質で、幹細胞などを中心として全身に分布しています。

血液中の鉄分量が不足すると、フェリチンに蓄えていた鉄分が放出され、血液中の鉄分量を調整します。仮に、ヘモグロビン値が正常であったとしても、フェリチン値が低下していれば鉄の貯金が減っていることになり、鉄不足の症状が出ます。ヘモグロビン値が正常でも、フェリチン値が低い場合を「潜在性鉄欠乏症」といいます。

一見しただけでは、貧血を見逃すことから「隠れ貧血」とも呼ばれます。
お金に例えて、普段使う財布のお金をヘモグロビン、貯金分をフェリチンということもあります。
つまり、貯金分まで含めないと、本当の家計の状態はわからないのです。
体内の鉄分量を知る為には、ヘモグロビン値だけでなくフェリチン(鉄の貯金)を知ることが肝心なのです。
もし、蓄えが無ければ、ギリギリで家計を回している状態と同じですから何とか「収入=鉄分摂取量」を上げていかなくてはなりません。
方法としては、鉄分を多く含む食材を食事に取り入れる指導をしつつ、鉄分の吸収がとても良い「ヘム鉄ゼリー」の出番がやって来たと思っています。