皆様、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

前回はフェリチン値(鉄の貯金)のことをご紹介いたしましたが、欧米と日本の基準値を比べると大きな差があるようです。

現在のところ、日本では、フェリチンの基準値は、男性21~282ng/ml、女性で5~157ng/mlとされています。しかし、この基準値では下限値は低すぎるようですね。
欧米ではフェリチン値100ng/ml以下は鉄不足であるとみなされます。欧米の基準で行きますと日本女性の99.9%は鉄不足となりますね。
しかも、日本の大多数の医療機関において、血液検査で測るのは赤血球数(RBC)とヘモグロビン値(HGB)のみ。フェリチン値までは測定しません。
日本女性の鉄不足患者のうち、大多数は、ヘモグロビン値は正常値を示す(貧血を伴わない鉄不足)ですから、見落とされるみたいです。

そもそも、人間は、生まれた時から鉄不足なのではありません。赤ちゃんは、たっぷりの鉄をもって生まれてきます。新生児のフェリチン値は200~300もあります。
その後、穏やかに減っていき、12歳までは、フェリチン値は100~300で推移しますが、女子の場合は中高生になると激減してしまいます。初潮を迎え、毎月の月経のたびに、血液が体内から失われるからです。健康な女性の場合、1回の月経で失われる鉄は20~30mgとされています。1日あたりの損失量は0.63mgとなります。これに月経以外での損失0.72mgと合わせると、女性が1日に失う鉄量は1.35mg/日となります。
また、第二次性徴によるホルモン合成が活発化してきますので、原料となるタンパク質、ミネラルが大量消費されることで、鉄の減少に拍車がかかります。月経が始まると、2,3年で貯蔵された鉄が減少を始め、フェリチン値は30以下になり枯渇してしまいます。
この年代に起こりがちな問題―不登校、すぐにキレる、自傷行為、過換気症候群なども、鉄の枯渇に原因があるのではないでしょうか。
こうした状況は、近年「新型栄養失調」として問題視されています。
空腹は満たされ、生きてくカロリーは足りても、必要な栄養素が足りていない。
タンパク質や鉄分、その他のビタミンやミネラルは、現代的な生活では、意識的に摂取しないとすぐに不足してしまいます。
こうした質的な栄養失調によって、20歳前後から、うつ病、パニック障害、適用障害などの発症が起こりやすくなるのではないのでしょうか?
やはり、ヘム鉄ゼリーは、これから必要なサプリだと思います。

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