地球は鉄の惑星

私たちが地球の表面で快適に暮らしていけるのも、地球に大量の鉄が存在しているからです。

実は宇宙からは人体に有害な宇宙放射線が降り注いでいます。これは、人類にとっても他の生物にとっても大変危険なものですね。しかし、放射線はこの地上にまで届かず、微量な放射線は地表まで届くものの、生命に害を及ぼすほどの量は到達しません。何故でしょう？

それは、地球が持っている磁場、イコール地磁気のお蔭なのです。この地磁気がバリアとなり、放射線の直撃を回避出来ているからなのです。地磁気は、地球内部に存在する鉄の一部が溶解し、電流が発生し、流れることで形成されています。地球内部に大量の鉄があることによって、地球の表面を安全な環境にしてくれているのです。

地球の内部に大量の鉄が存在すると言われても、ピンとこないかもしれませんね。

なぜなら、目に見えないからです。ほとんどの鉄が地球の中心部、私たちの足下深くに集中して存在しています。鉄は、地球に存在する元素の中で最大の重量を持っています。

地球の重量の３０％は鉄が占めています。

宇宙飛行士の感想では、「地球は水の惑星」であると表現されますが、これは地球の表面について言えば、なるほどそうでしょう。地球の表面の七割は水で覆われていますね。しかし、重さという側面から言えば、「地球は鉄の惑星」である、ということになります。

最近の宇宙研究によると、人類が住むことのできる地球のような惑星が形成されるためには、鉄が存在している必要があると考えられているそうです。ならば、宇宙に鉄はどれほど存在しているのでしょうか？

鉄は、他の元素との相対量を比べた時、宇宙の中でも非常に多く存在しているということなのです。地球のみならず、宇宙全体においても、鉄は特別な存在なのです。

そのような、宇宙・地球・そして生命体に、本来なら行き渡っているはずの鉄が、食生活の偏りによって特定の人の体から不足しえしまっていることが、いろいろな問題を引き起こしていると考えられますね。地球に生まれてきた生物として、鉄不足では健康を維持できませんね。

ちなみに、われわれ生きとし生けるものが生活を営んでいる地表付近に存在する元素の割合を質量パーセント濃度で表したクラーク数がありますが、次の通りです。

１位　酸素　　　　　４９．５％
２位　ケイ素　　　　２５．８％
３位　アルミニウム　７．５６％
４位　鉄　　　　　　４．７０％
５位　カルシウム　　３．３９％

神様・仏様・天様・サムシンググレイト様は、生きるために必要なものはすべて用意していただいているんですね。感謝、感謝。