最近、朝はスッキリ起きることが出来ないし、ちょっとしたことでイライラするし、すぐ疲れるし、人間関係や仕事、子育ての悩みなどの精神的ストレスが続くと、「セロトニン」が減少して目覚めが悪くなったり、キレやすくなったり自律神経のバランスが悪くなりますね。

○セロトニンって、何?
ストレスに関するホルモンとして知られているのが、ノルアドレナリンやドーパミン、セロトニン。脳内には、約1,000億個の神経細胞があり、これらのホルモンは、一つ一つの神経細胞同士が情報をやり取りするときに必要な神経伝達物質としても働いています。

○ノルアドレナリン
緊張や不安、集中、積極性をもたらしストレスに打ち勝とうとするときに働く。
過剰になると攻撃的になったり、ヒステリーを起こしたり、パニックになったりします。

○ドーパミン
喜びや快楽、意欲をもたらす働きがある。
過剰になると過食や買い物依存、アルコール依存になったりする。

○セロトニン
アドレナリンとドーパミンの二つが過剰になって暴走しないように調節している。

ストレスがかかると放出されるノルアドレナリンは、自律神経に働きかけて心拍数を上げたり、血液量を増やしたりして活動しやすい状態をつくります。
一方、ストレスになるようなツライ状況を乗り越えた時の達成感、うれしい気持ち、つまり快感をもたらすのがドーパミンです。

この二つをコントロールして、気持ちを安定さすのがセロトニンです。
ストレスによる心身のダメージを減らすには、それぞれの脳内物質のバランスが大事なんですね。

それと、これらの脳内物質に深く関与しているのが「食べ物」です。

○トリプトファン
体内で作ることが出来ないので、食事からとる必要のある必須アミノ酸の一つ。
セロトニンのほかノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質の原料になる。
豆腐、豚肉、牛肉など。

〇ビタミンB6
神経伝達物質のセロトニンの合成に不可欠。カツオ、マグロ、サケ、にんにく、牛レバーなど。

〇ビタミン12
脳神経の正常な働きにかかわる。海苔、しじみ、あさり、サケ、牛・鶏レバーなど。

〇鉄
セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの合成に不可欠。ひじき、きくらげ、干しエビ、パセリ、しじみなど。

〇カルシウムとマグネシウム
神経伝達物質を放出するときに不可欠。カルシウムは、牛乳、チーズ、ごま、ワカメ、とろろ昆布など。マグネシウムは、ワカメ、とろろ昆布、焼き海苔、干しエビなど。

とにかく、ストレスに打ち勝つには、食べ物で対処しましょう。特に鉄分の貯金(フェリチン値)高めましょう。