体内に鉄が増えると、適切に、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンが分泌する為、感情が安定して思考が柔軟になります。(こうした神経伝達物質を作る酵素の補因子として、鉄が働いているためです)
頭の回転が速くなり、体の動きもキビキビとしてきます。すると、ストレスに強くなり、いろいろなことが起こっても余裕を持ってしなやかに対応できるようになります。

職場での効率も良くなります。クヨクヨと悩みがちだった方も、体調が良くなることでキビキビと働くことが出来るようになるので、ストレスも減り、良い循環になって悩みや取り越し苦労も減っていきます。
家庭の中でも無用な衝突やイライラ、不和がなくなり円満になります。
医学教育では、鉄過剰が強調されがちですが、現在の日本人女性にはあり得ないことです。
経口摂取では鉄過剰性にならないシステムが体に備わっているからです。もし鉄過剰性になるとしたらフェジンの頻回注射、あるいは輸血などの特別な状況の場合です。

高齢者の中には100人に1人程度の割合で、フェリチンの異常高値を示す人がいますが、それは肝炎や悪性腫瘍など、細胞が壊れる疾患を持つ人、すなわち細胞が壊れ、ミトコンドリア膜の鉄が血液中に出てしまうという特別なケースのみです。

このように、鉄不足を解消することが、うつ・パニック障害などの不安障害の改善のみならず、他の精神疾患にも功を奏すこと、慢性病やガンなどの身体疾患の改善や予防に欠かせないことがわかりますね。

鉄は万能、とまで言ってしまうの語弊があるかもしれませんが、鉄の存在によって生命活動がスタートしたことを鑑みれば、鉄は今も生命活動の基本の要素であることには変わりありませんね。

鉄分補給による改善例

○30歳前半女性
 友人の結婚式でパニック発作。バス・タクシー・飛行機などの狭い場所では恐怖に襲われる。
 鉄分補給・・・半年後、普通に生活できるようになる。

○30代女性
 2人の子供を育てながらカフェで働く。過呼吸・動悸・発汗・吐き気・落ち着きがなくなる。
 鉄分補給・・・3ヶ月後、少し落ち着くが続けて鉄分補給。

○40代前半女性
 第3子出産後、2ヶ月ぐらいしてから感情が不安定。子どもに声を上げたり、叩いたりする。
 夜は熟睡できない。1年ほどして病院に行く。うつ病と診断。
 鉄分補給・・・1ヶ月後元に戻る。

○20代女性
 大学に行けなくなりひきこもる。大学中退。朝起きるのつらい。
 鉄分補給・・・3ヶ月後、頭痛が軽くなり、元気が戻る。

○中学2年生
 2年の5月ごろから全く登校できない。中2の6月「死にたい」などの手紙を書く。
 鉄分補給・・・7月には顔色良くなる。9月には学校に行けるようになる。